舌が痛い方への対応

舌の痛みを引き起こす原因はいろいろとあります。舌に痛みが出た場合、きみ歯科・口腔外科クリニックでは考えられる原因を一つ一つ除去して痛みの原因の究明や解決を試みます。
平成22年4月~平成25年12月までに当院に舌の異常を訴えて受診した患者様は、213名いらっしゃいます。
一部の症例に、血液検査、細菌検査では原因のはっきりしない症例があり、そのような症例に対しては、漢方治療が有用であると考えています。
歯科衛生士として舌の異常に対する口腔ケアは、舌およびその周囲組織の清掃状態を改善させ、舌の症状改善の補助となることに加え、患者様の話を傾聴することにより、患者様の心理的不安の改善に大きな役割を果たすよう努めています。
近年増加する四つの疾患
- 口腔カンジダ症
- 舌痛症
- 口腔乾燥症
- 味覚障害
※口腔内に明らかな原因が見つかり難いため、適切な対応がなされず行き場をなくすケースが多くあります。
舌の異常とその背景

診療・治療の流れ
初診
- 問診(全身疾患、内服薬など)
- X線撮影(舌以外の部位からの痛みの関与を否定するため)
- 舌診(舌写真4枚法)
- 細菌検査(カンジダ)
- 血液検査(血算、血清亜鉛、血清鉄、ビタミンB2、ビタミンB12)
- 口腔ケア(スポンジブラシ等使用)
- 歯周組織検査
- 薬処方
初診より1~2週間後
- 舌診(舌写真4枚法)
- 検査結果説明
- 口腔ケア(スポンジブラシ等使用)
- 歯周組織検査、スケーリング(初診時行えなかった場合)
- 薬処方(イトリゾール内用液1%、プロマックD錠 75mg、ノベルジン、オラビなど)
- 1ヶ月おきに2ヶ月程度様子を見る
初診より2~3ヶ月後
【症状改善傾向の場合】
- 舌診(舌写真4枚法)
- 再細菌検査、血液検査
- 薬再処方、減量について検討
【症状不変の場合】
- 舌診(舌写真4枚法)
- 再細菌検査、血液検査
- 薬再処方、または漢方薬の処方について検討
症例
89歳、女性:舌の赤み、カンジダ陽性
プロマック細粒(約2ヶ月間)、イトリゾール内用液1%(約2週間)処方


61歳、男性:舌がピリピリする
プロマックD錠内服(約2ヶ月間)後、舌のピリピリ感消失(舌粘膜の肉眼的変化は無し)


14歳、男性:舌が赤い(痛み・違和感なし)、カンジダ陽性
プロマックD錠、イトラコナゾール錠50「MEEK」内服
内服前
2週間後
1ヶ月後81歳、女性:入れ歯が当たって痛い、カンジダ強陽性
義歯性口内炎、義歯内面の汚れが目立つ。
右側犬歯窩にオラビ錠口腔用50㎎を投与、義歯性口内炎消失。


82歳、女性:以前より舌が黒いことが気になっていた、カンジダ陽性
認知症のためオラビ錠口腔用50㎎を義歯内面削合して投与+歯科衛生士による口腔ケア






